教習所に通う方、運転の苦手な方向けに練習の仕方とコツを伝授します

AT車とMT車

教習所でMT車を選択する理由について、このサイトでいくつか記載してまいりました。

今回は、書籍などで語られている、MT車の現状やMT車に対する思いを取りあげてみたいと思います。週刊誌などでも「MT車 VS AT車」のような特集がたびたび組まれますが、本サイトでも今後ご紹介していきます。

 

「間違いだらけのエコカー選び」徳大寺有恒/山海堂

 

(引用開始)

(中略)私が思うに、自動車には、個人の移動手段という機能以外に、2つの重要な文化的側面がある。ひとつはもちろん、運転という行為そのものが持つ創造性であり、もうひとつは、住まいや衣料などとともに、人々にとって、ライフスタイルの表現手段になっているという一面だ。

 だから「いいクルマ」と呼ばれるためには、燃費、安全性、居住性といった機能面だけでなく、そうした文化的側面においても、豊かな資質を備えていなければならない。そして、優れたクルマは、運転という行為を通じて、乗り手を良識ある大人に育て上げ、より行動的にも、創造的にも変えていく。それが自動車というものの奥行きであり、また、尽きない魅力でもあると思うのである。

それに対し、日本のクルマはこれまでどうだったろう?機能ばかりに目が行って、文化的側面まで関心が及んでいなかったのではないか。(138頁)

(引用終了)

 

車というのは確かにその人の趣味とか個性が出るように思います。クロスカントリーの四輪駆動車が異常に似合う人もいれば、良きパパと言ったミニバンが似合う人もいます。でも、日本人は総じて「やや地味でおとなしい」車が好きで、それらを好む傾向があるような気がします。例えば、アメリカではもっとエッジが立っているというか、個性の強い車が多いように思いますし、ヨーロッパでは堅実な車が多そうな気がします。実際のところはどうなのでしょうか。同じ本からの引用です。

 

(引用開始)

土地の広いアメリカでは、クルマはいわば、隣の家を訪ねるにも履いていく「靴」のようなものだ。外出するときには、どこへ行くにしろ、クルマに乗っていかないと行けない。しかしその一方で、ひとたび旅行に出かけたりするときには、多くの人が飛行機を使ったりする。それに対しヨーロッパでは、クルマは「靴」ではなく、場合によっては国境を越えた長旅にも使う「パーソナルな移動手段」という役どころを保っている。鉄道やバスなどの公共交通機関、さらに航空機などの長距離高速輸送機関との共棲、役割分担も進んでいる。

そんなヨーロッパは、今日「クルマがもっともクルマらしく使われている地域」といっていいだろう。人々は、「好きな時に好きな場所へ行ける」というクルマの利便性と、運転することの楽しさを、ともに享受していて、それが、クルマに対するバランスのとれた価値観にもつながっている。

例えばヨーロッパでは、大型車、高級車に至るまで依然マニュアル車の比率が高い。日本などと比べて、信号や渋滞が少ないという事情ももちろんあると思うが、それ以前に、燃費が悪くて運転が退屈なオートマチック車に対する抵抗感を、多くのドライバーが持っているのである。

というように、アメリカとヨーロッパでは、クルマに関する事情、価値観がかなり異なっている。だからアメリカで成功したレクサスも、ヨーロッパでは苦戦をしているし、アキュラ、インフィニティはヨーロッパで店の展開さえもしていない。(144頁)

(引用終了)

 

アメリカや日本では、道路状況の問題でAT車が好まれやすい土壌があるということですね。アメリカは広すぎるので、移動がラクなAT車。日本は信号待ちや渋滞が多いので操作がラクなAT車。ところがヨーロッパでは移動手段としての実用目的と、趣味的な目的が合わさっているため、まだまだMT車の比率が高いようです。

続いて、「ドリキン」ドリフトキングとして有名な土屋圭一氏の著書です。

 

土屋圭一・MT車テクニック/三推社・講談社

 

(引用開始)

いまさら説明するまでもないが、MTとはマニュアルトランスミッションの略で、これに対して用いられるのがAT=オートマッチクトランスミッションだ。以前にもさんざん述べてきたことだが、オレは「クルマを楽しむならMTしかない!」と声を大にしていいたい。

最近は非常によくできたATが増えてきているが、それでも自分でクルマを操る楽しみということを考えるとやっぱりMTしかないと思う。そう、クルマはMTで、そして自分で操るからこそ楽しいのであって、それをコンピューターや機械まかせにして走ってもぜんぜん楽しくないはずだ。この本を読んでくれるキミたちならきっとわかってくれるだろう。

たとえば、新しいクルマを買ったとしよう。もしクルマの大好きなキミだったら、ならし運転も非常に楽しいにちがいない。このとき、もしATだったとしたらクルマを操るという楽しみも半減してしまうし、きっとなにも考えないでダラダラと決められた距離を走ればいいという思いにとらわれて、ただ単に走るだけになってしまうにちがいない。それがもしMTであれば、自分で操っているという実感に満ち、さらにはそのクルマのエンジン特性やギア比などを自分の体で覚えることができ、後にそのクルマを速く走らせるときにきっと役立つに違いない。

MTの魅力ーそれはこれからも幾度となく紹介していくつもりだが、自分自身が自在に、そしてクルマと一体になって走ることができることにほかならない。いつもクルマを自分のコントロール下におくことは非常に楽しいことだし、MTだからこそできることなのである。(14頁)

(引用終了)

 

かなり古い(1993年発行)土屋圭一氏の著書からの引用でした。本書はMT車だけに特化したテクニック本ですが、教習中の方に参考になる箇所は残念ながら少なく、昔のクルマ好き向けに書かれたものと言えます。少々感情的にMTを推進している感もありますが、MT車の魅力は「感覚的なもの」だということが良く現れていると思います。

確かに、免許を取ってから最初に購入するクルマをMT車にして、ドライバーの仕事が多いMTに慣れ親しんだ方が運転操作がより身に付くと思われます。

確かに渋滞や信号待ちが多い日本の道路事情があったり、販売されているクルマの多くがAT車だったりという状況にありますが、これから運転を覚える方には是非MT車を勧めたいと思います。

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▼MT車専用サイト
教習所では教えない[MT車を 3日 で完全攻略する裏技]

AT車とMT車の違い・・・MT車を選ぶ理由とは??

なぜMT車は、面白いのか。
今さらな話題ですが、あえて議論してみました。
MT車派の方達を対象に募集した「MT車・川柳」とともにお楽しみ下さい。

 

最初に、MT車とAT車の違いが全く分からない方へは、説明が必要かも知れません。
まず、ギアの形状が写真のように違います。左がMT車、右がAT車のシフトノブです。また、ペダルも、AT車は「アクセル」「ブレーキ」の2ペダルですが、MT車はこれに加えて「クラッチペダル」を含めた3ペダルになっています。

mtnob.jpgat_nob.jpg

 


sennryu3.jpg日本では販売台数で見る限り、いまやAT車が圧倒的主流です。AT車を基本として、なぜわざわざMT車を選ぶのかを考えてみました。

AT車とMT車は、見た目上の違いはシフトとクラッチだけです。車内を覗いてシフトレバーを見たり、ペダルを見たりしないと違いは分かりません。しかし、実際に運転する感覚はだいぶ違います。

基本的には、シフトアップやシフトダウンを自分で行うという違いだけなのですが、MT車では次のような「ミス」をする可能性があります。

 

  •  まず発進の際、クラッチ操作がスムーズでないと急発進したり、前後にギクシャクする動きをみせることがあります。
  •  またギアチェンジの際もクラッチ操作がスムーズでないと、「ガクンッ」というショックが発生します。
  •  シフトアップやシフトダウンでは、場合によりアクセル操作が必要になりますが、この操作が正確でないと、やはり「ガクンッ」というシフトショックになります。
  •  ギア操作を間違えて、たとえば2速から3速にシフトアップするはずが、間違えて5速に入れてしまったりするシフトミスも起こりえます。
  •  バックするときに、完全に停止する前にギアを入れると「ガリガリッ」とギア鳴りを起こしてしまいます。
  •  信号などで停止する際も、停止する少し前にクラッチペダルを踏むか、ギアをニュートラルにしないとエンストします。

 

以上のようにMT車は、AT車に比べてミスをするリスクが大きいのです。

ちなみにAT車ならこれらのミスはあり得ません。つまりMT車はAT車と違って、誰でも同じように簡単に扱える訳ではありません。AT車よりも覚えることが多いのは明らかです。

かといって、AT車よりも速いとか燃費がいいとか、圧倒的なメリットがある訳でもありません。旧来のATだけでなく、MTをベースにした最新の2ペダル車も続々と登場しています。

 

確かに、MT車はムダと言ってしまえばそれまでです。AT車には無くて、MT車にだけある唯一のものと言えば、この「ムダ」とも言えるものかも知れません。

 

sennryu1.jpg両手両足を使って、愛車の心臓の鼓動を聞きながら運転する。MT車には、技もたくさん存在します。

ダブルクラッチや、ヒールアンドトゥ、2速発進、エンジン回転の保持など、攻略するには時間と練習を要しますが、攻略の楽しみがあります。

そう、難しくてムダなものだからこそ、チャレンジし甲斐があるのかも知れません。上手くいったときは車もスムーズに、キビキビと動きます。当然、気分は格別。エンジン音にもリズムが出てきます。

シフトアップ、シフトダウンを繰り返して走ると、まるで自分がタクトを握って車がエンジンの音階を奏でているような気分になります。こうした楽しみは、AT車には無いものです。


 

 


MT車派の言い分 「MT車はエンジン音が良い」!?

mt_image_carera.jpg車は私にとって、楽器のようなものです。マニュアルシフトというものを手で操っていくことで、エンジンの音程がどんどん変わっていきます。

私が愛車にインプレッサを選んだ一番の理由は、音が良いからです。ボクサーサウンドと呼ばれる、2つの音が混じりあって、エンジン排気が、排気管の中で干渉している音がすごく好きなんです。

私にとっては、マニュアル車でなければダメな理由は、明らかです。マニュアル車は、このマニュアルシフトを使って鍵盤を弾くようなものなんですが、自分の手の操作でエンジンを共鳴させて鳴らすことができるのが一番の魅力だと思います。その鍵盤を叩く役割をするのが、シフト操作です。もしシフトがなくて、「鍵盤を叩かなくても、全自動で音楽が弾けますよ」という楽器を紹介されても、私はあまり魅力を感じません。

sennryu2.jpgある曲の演奏ボタンを一度押せば、音楽が自動的に再現されるような楽器は、実際にたくさんあります。でも私は、例えば「3曲収録していますよ」と言われても、やはり自分で弾くことができる部分に惹かれます。

「車は楽器とはぜんぜん違う」 と言われるかも知れませんが、私にとってはマニュアル車を運転することで、楽器の演奏と似たような楽しい気分になることができます。エンジン音と言っても、いろんな音を奏でるんです。搭載するエンジンは確かに1つだけですが、回転数と選択しているギアによって、違う音色を楽しむことができます。

高い回転まで回せば「グワァァン」と盛り上がるよう音になりますし、低い回転で引っ張れば、「ボボボボッ」と籠もるような低音になります。さらに、ギアを変える度に、音調が変わります。

これが、もしAT車で全部自動だということであれば、自分で音域が選べないということになります。音楽をやる人にとっては、自分の思い通りの音域を弾けないというのは、すごくストレスのあることだと思います。AT車を運転する時、それと似た感覚を覚えます。

またマニュアル車では、クラッチをつないだ時の音がAT車とは違います。歯切れ良く「プァーン」とスタッカートのような音で、エンジンがつながっていき、これがまた「自分が操っている」という快感の元でもあります。

感覚的な内容で恐縮ですが、同じように感じているマニュアル車派の人は多いと思います。これから教習に当たる方は、少なくともマニュアル車を知らずに判断するのではなく、マニュアル車もAT車も、両方知った上で、どちらが自分に合うかを判断して欲しいと思います。

他にもMT車派の声

  • sennryu5.jpg「MT車、めちゃ難しいけど頑張ります!」
  • 「毎回カレにダメ出しされます(><) いつかひとりでお出かけできるようになりたいです。」
  • 「ボケ防止ということで乗っています(笑)」
  • 「両手両足を使うので、"ながら運転"が出来ない代わりに安全運転ができると思います」
  • 「うまくシフトチェンジができると思わず「よぉし」と言ってしまいます(笑)」
  • 「トラックもバスも何でも運転できるようになりたいから、はじめからMTで免許を取りました」
  • 「最初は難しかったのですが、ある一線を越えてからは、乗る回数につれて楽しくなってきた気がします」
  • 「ただただRX-7に乗りたかったので、当然MTしか考えられません」
  • 「たまにAT車に乗ると暇で、長く乗ると眠くなります」
  • 「シフトショックなしで、いかに繋ぐかを試しています」


 

これから教習所に通おうと考えている方へ。
確かに「教習を簡単に終えたい」というのもひとつの考え方です。

しかし、教習所に通おうとしているあなたは、「運転をしっかりマスターしよう」と考えているはずです。人生のうちに教習所に通うことは、そう何度もありません。せっかく車の操作を集中的に覚えようとしているこのタイミングを逃したら、より難しい操作を覚えようと思い立つことは、二度と無いかもしれません。


あなたの身近に存在する「MT車の世界」に一度も触れずに過ごすか、MT車を愛車にして、楽しくて安全なカーライフを送るか。今がその選択の時ではないでしょうか?

MT車を選択するあなたを、Shift-UP Clubは全力で応援します。これまで教習中の方の多くが、「MT車攻略マニュアル」の冊子で予習・復習することで、難しいといわれるMT車の教習をクリアしています。

緊張が伴う技能教習のときは、教官の声がなかなか耳に入りません。そのような身になりにくい細かな操作方法も、図解で分かりやすく解説しています。冒頭で紹介したような、MT車にありがちなミスを、起こすことはありません。

この冊子は、教習所を卒業した後の方でも日々の練習に役立つように作られています。読者の中には、モータースポーツにチャレンジするようになった方もいらっしゃいます。耳にハンデを持った難聴の方でも、冊子の情報と努力だけでMT車で免許を取った方もいらっしゃいます。MT車は、あなたにも運転できます。


さあ、MT車のことが気になったら、こちらのサイトでマスターしましょう!
MT車(マニュアル車)の運転の仕方と免許取得のコツ

車は私にとって、楽器のようなものです。
マニュアルシフトというものを手で操っていくことで、エンジンの音程がどんどん変わっていきます。

V6010216.JPG私が愛車にインプレッサを選んだ一番の理由は、音が良いからです。ボクサーサウンドと呼ばれる、2つの音が混じりあって、エンジン排気が、排気管の中で干渉している音がすごく好きなんです。

私にとっては、マニュアル車でなければダメな理由は、明らかです。マニュアル車は、このマニュアルシフトを使って鍵盤を弾くようなものなんですが、自分の手の操作でエンジンを共鳴させて鳴らすことができるのが一番の魅力だと思います。その鍵盤を叩く役割をするのが、シフト操作です。

もしシフトがなくて、「鍵盤を叩かなくても、全自動で音楽が弾けますよ」という楽器を紹介されても、私はあまり魅力を感じません。ある曲の演奏ボタンを一度押せば、音楽が自動的に再現されるような楽器は、実際にたくさんあります。でも私は、例えば「3曲収録していますよ」と言われても、やはり自分で弾くことができる部分に惹かれます。

「車は楽器とはぜんぜん違う」と言われるかも知れませんが、私にとってはマニュアル車を運転することで、楽器の演奏と似たような楽しい気分になることができます。

エンジン音と言っても、いろんな音を奏でるんです。搭載するエンジンは確かに1つだけですが、回転数と選択しているギアによって、違う音色を楽しむことができます。高い回転まで回せば「グワァァン」と盛り上がるよう音になりますし、低い回転で引っ張れば、「ボボボボッ」と籠もるような低音になります。さらに、ギアを変える度に、音調が変わります。

これが、もしAT車で全部自動だということであれば、自分で音域が選べないということになります。音楽をやる人にとっては、自分の思い通りの音域を弾けないというのは、すごくストレスのあることだと思います。AT車を運転する時、それと似た感覚を覚えます。

またマニュアル車では、クラッチをつないだ時の音がAT車とは違います。歯切れ良く「プァーン」とスタッカートのような音で、エンジンがつながっていき、これがまた「自分が操っている」という快感の元でもあります。


感覚的な内容で恐縮ですが、同じように感じているマニュアル車派の人は多いと思います。

これから教習に当たる方は、少なくともマニュアル車を知らずに判断するのではなく、マニュアル車もAT車も、両方知った上で、どちらが自分に合うかを判断して欲しいと思います。

MT車(マニュアル車)派にとって、嬉しい情報が飛び込んできました。

近年、スポーツドライビングや、運転の楽しみといった車の性質は、
いつの間にか端に追いやられていました。
エコ一辺倒となった最近の自動車にあって、日本の3大メーカーの1つ
であるホンダが、ハイブリッドカーにMT車を採用したのです。


下記写真およびキャプションは、ホンダ社プレスリリースより

cr-z.jpg

操る楽しさを提供するため、ハイブリッドカーとして世界で初めて※26速MTを設定、CVT車にはパドルシフトを標準装備。

 


以下、記事の引用です。

ホンダが「CR─Z」8000台受注、計画の8倍

[東京 16日 ロイター] ホンダ<7267.T>は16日、同社が2月26日に発売したスポーツカータイプの新型ハイブリッド車「CR─Z」の受注台数が、3月14日時点で8000台に達したことを明らかにした。月販目標台数は1000台であったため発売から1カ月経たずに約8倍の受注を達成した格好だ。
 ホンダにとってCR─Zは「インサイト」、「シビックハイブリッド」に次ぐハイブリッド車第3弾。2ドア4シートで、ガソリン1リットルで走れる距離が25キロメートルとの燃費性能が特徴。マニュアルタイプとオートマチックタイプを揃えており、受注の4割がマニュアル車だという。
 インサイトの2月国内販売実績は3500台で、トヨタ自動車<7203.T>のハイブリッド車「プリウス」の2万7000台に大きく水をあけられているが、ホンダはCR─Zの投入によりマニュアル・ハイブリッド車というジャンル(訂正)を開拓したい考え。

引用は以上です。


TS3E2225.JPGさて、自動車産業というのは、日本の基幹産業です。トヨタ・日産・ホンダなど大手メーカーは、傘下に何百もの関連企業を抱え、一大企業群を形成しています。また、自動車は輸出入も非常に盛んで、取引高は小国の国家予算にも匹敵します。

これほどに日本の重要な産業である自動車ですが、私はひとつ不安を感じています。自動車雑誌では、良く「ファン・トゥ・ドライブ」という言葉が出てきますが、こうした走る喜びは、昔の自動車では当たり前でした。現代の車に比べると、壊れやすくて手が掛かり、誠に不快なものでした。しかし反面、全身を使って動かし、頭も神経も使って運転していたのが昔の車です。走る喜びは、まさに純粋なものです。

最近の日本の自動車は、走るという機能よりも、ファッション・快適さ・ラクさを追求しているようです。老若男女、誰でも出発地から目的地まで、快適に運転できるというのは確かに必要な機能でしょう。故障等のトラブルも滅多にありません。ATやCVTをはじめ、パーキングアシスト、レーンキープ機能など、電子デバイスで制御された車は、確かに安全になりました。

しかし自動車産業は、楽しさや趣味性といった要素を忘れてはならないと思うのです。
楽しさを失ってしまえば、車は白物家電のようになってしまいかねません。そこには、思い入れをする余地は殆どありません。

確かに同じ家電でも、携帯電話は思い入れを抱く人がいます。これは、ストラップをつけたり、デコレーションしたり、趣味として楽しむ余地が残されているからだと思います。思い入れを持てないものに対しては、誰も大金を使おうとは思いません。「出来るだけ安く」と思うのが自然でしょう。

最近の傾向で、快適さ・ラクさを追求するあまり、大事な「運転の喜び」を無くしてしまうのではないか、という点に私は不安を感じるのです。「車が好き」「車が趣味」という人間を無視していては自動車産業の将来は明るくありません。欧州では、大衆車を作りつつも、彼ら「車好き」にもしっかりと向き合ってきたからこそ百年以上も自動車を産業として成立させ続けているのです。

最も、車に純粋に接することができる「手動ギア」「手動クラッチ」を残すことが、日本の自動車に趣味性を残す道の一つだと思うのです。

このようなホンダの動きに拍手を送りたいと思います。

※写真はイメージです。記事とは関係ありません。

なぜMT車は面白いと言われるのか。
今さらな話題ですが、あえて議論してみました。

日本では販売台数で見る限り、いまやAT車が圧倒的主流です。
AT車を基本として、なぜわざわざMT車を選ぶのかを考えてみました。


AT車とMT車は、見た目上の違いはシフトとクラッチだけです。
車内を覗いてシフトレバーを見たり、ペダルを見たりしないと違いは分かりません。
しかし、実際に運転する感覚はだいぶ違います。

基本的には、シフトアップやシフトダウンを自分で行うという違いだけなのですが、
MT車では次のような「ミス」をする可能性があります。


まず発進の際、クラッチ操作がスムーズでないと急発進したり、
前後にギクシャクする動きをみせることがあります。
またギアチェンジの際もクラッチ操作がスムーズでないと、
「ガクンッ」というショックが発生します。
シフトアップやシフトダウンでは、場合によりアクセル操作が必要になりますが、
この操作が正確でないと、やはり「ガクンッ」というシフトショックになります。
ギア操作を間違えて、たとえば2速から3速にシフトアップするはずが、
間違えて5速に入れてしまったりするシフトミスも起こりえます。
バックするときに、完全に停止する前にギアを入れると「ガリガリッ」と
ギア鳴りを起こしてしまいます。
信号などで停止する際も、停止する少し前にクラッチペダルを踏むか、
ギアをニュートラルにしないとエンストします。



以上のようにMT車は、AT車に比べてミスをするリスクが大きいのです。
ちなみにAT車ならこれらのミスはあり得ません。

つまりMT車はAT車と違って、誰でも同じように簡単に扱える訳ではありません。
AT車よりも覚えることが多いのは明らかです。

かといって、AT車よりも速いとか燃費がいいとか、圧倒的なメリットがある
訳でもありません。旧来のATだけでなく、MTをベースにした
最新の2ペダル車も続々と登場しています。

確かに、MT車はムダと言ってしまえばそれまでです。
AT車には無くて、MT車にだけある唯一のものと言えば、
この「ムダ」とも言えるものかも知れません。

両手両足を使って、愛車の心臓の鼓動を聞きながら運転する。



mt_image_carera.jpg

MT車には、技もたくさん存在します。

ダブルクラッチや、ヒールアンドトゥ、2速発進、エンジン回転の保持など、

攻略するには時間と練習を要しますが、攻略の楽しみがあります。

そう、難しくてムダなものだからこそ、チャレンジし甲斐があるのかも知れません。

上手くいったときは車もスムーズに、キビキビと動きます。当然、気分は格別。

エンジン音にもリズムが出てきます。

シフトアップ、シフトダウンを繰り返して走ると、まるで自分がタクトを握って

車がエンジンの音階を奏でているような気分になります。

こうした楽しみは、AT車には無いものです。

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これから教習所に通おうと考えている方へ。

確かに「教習を簡単に終えたい」というのもひとつの考え方です。

しかし、教習所に通おうとしているあなたは、「運転をマスターしよう」と

考えているはずです。人生のうちに教習所に通うことは、そう何度もありません。

せっかく車の操作を集中的に覚えようとしているこのタイミングを逃したら、

より難しい操作を覚えようと思い立つことは、二度と無いかもしれません。


あなたの身近に存在する「MT車の世界」に一度も触れずに過ごすか、

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冒頭で紹介したような、MT車にありがちなミスを、起こすことはありません。

この冊子は、教習所を卒業した後の方でも日々の練習に役立つように作られています。

読者の中には、モータースポーツにチャレンジするようになった方もいらっしゃいます。

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MT車は、あなたにも運転できます。

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